2020-01-01から1年間の記事一覧

計測における誤差解析入門(その11) 3-22, 3-24, 3-26, 3-27

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ 3.22 (a) W (b) 3.24 (a) 以下,SIで計算する.最良推定値について この相対誤差は で,絶対誤差は 13.47 になる.これらに をかけて となる. (b) 文献値は(a)の誤差からわずかにはずれている程度な…

計測における誤差解析入門(その10) 3-14, 3-16, 3-18, 3-20

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ 3.14 最良推定値 誤差 よって m. 3.16 誤差が独立かつランダムの場合, . 誤差が独立でない可能性がある場合, . の誤差を無視できるのは,計算結果の誤差が5であるもの 3.18 すべて単純和の誤差のほ…

計測における誤差解析入門(その9) 3-8, 3-10, 3-12, 3-13

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ 3.8 (a) 展開項の最高次数は であるので,全体で 個の項,つまり有限個の項からなる. のとき,. (b) になる. ずれは によって計算した. 3.10 (a) (b) なので,250枚以上重ねて厚さを測ればよい.…

計測における誤差解析入門(その8) 3-2, 3-4, 3-6, (3-7)

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ 3.2 (a) (b) と なので一致しているといえる.理論に疑いがあるとはいえない. 3.4 (a), (b) 3.6 (a) (b) (c) (d) , 3.7 解答を見るとパーセント誤差も1桁目を四捨五入している.そこまでおおざっぱで…

計測における誤差解析入門(その7) 2-26, (2-27), 2-28, 2-30

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ 2.26 (a) (b) (c) (d) 有効数字が3桁の場合,P34表2.4より相対誤差は0.1%と1%の間である.(a)-(c)はすべてこの間にある. 2.27 (c) 誤差表記の例外則を使えば,. 2.28 (a) cm sなので, cm s cms にな…

計測における誤差解析入門(その6) 2-22, 2-24, 2-25

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ 2.22 (a) m (b) m/s (c) m または m 2.24 (a) 1/1000Vまで読めるので,P33の約束により誤差は1/1000Vになる.. (b) まで読めるので,誤差は になる..または . 2.25 (a) 誤差表記についての例外則を…

計測における誤差解析入門(その5) 2-16, 2-18, 2-20

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ 2.16 実線は の平均値を表す.焦点 は一定であるとはいえない. 2.18 (a) の関係であるといえる. (b) 実線の傾きが18.4,最も急な傾き(破線)が19.6,最もゆるい傾き(破線)が17.0となった.文献値19.6…

計測における誤差解析入門(その4) 2-10, 2-12, 2-14

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ 2.10 初めの時刻を s,終わりの時刻を s とすると,その差は s となるので誤差は2秒である. 2.12 いずれの誤差表記も(最初の数字が1なので)例外則を使った.加速度 の測定値がすべて予想値よりも小…

計測における誤差解析入門(その3) 2-6, (2-7), 2-8

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ 2-6 誤差の倍以上の不一致があるので,同じ元素であるといえない. 2.7 解答にある数値はどうやって求めたのだろうか?この段階では平均や標準偏差は使えないと思うのだが. 2.8 A群は文献値と一致し…

計測における誤差解析入門(その2) 2-2, 2-4

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ 1章には章末問題がないので,2章から始める.P15 (2.5)に,通常,実験誤差は有効数字1桁に丸めること,と書いてある.つまり精密な誤差を調べるというより,オーダー評価程度を意図しているようである…

計測における誤差解析入門(その1)

今回はJohn R. Taylor 著, 林茂雄・馬場凉 訳,「計測における誤差解析入門」 (東京化学同人 2000)を読みたい.著者の J. R. Taylor は古典力学の著者として(おそらく)アメリカでは知られている.日本語訳も最近出た.上の本の原著はJohn R. Taylor, "An I…

再開に向けて

今年に入ってからゆっくりと本を読む状況ではなくなってしまったが,そろそろ新しいを本を読み始めたい.いくつか候補を選んであるが,近いうちに決めたい. 最近は図書館も閉まっているし,本屋に行く機会もめっきり減ってしまい,新刊をほとんどチェックで…

最近出た本2冊

書店や図書館で最近見た本の第一印象.まじめには読んでいない. 「時空の大域的構造」 著者 スティーヴン・W・ホーキング,ジョージ・F・R・エリス 訳者 富岡竜太,鵜沼豊,クストディオ・D・ヤンカルロス・J プレアデス出版 2019 原著は70年代に出版された…

オープンライブラリ

18章の最後のあたり,物質中の電磁場のエネルギー運動量について文献を探したが、日本語の本は思いのほか少ない. 今井功,「電磁気学を考える」(サイエンス社 1990) にある程度載っているらしいのだが,残念ながら閲覧できる環境にない.18.15節で引用さ…

誘電体の熱力学的関係式

5.6節の補足.別の本を探していたところ,以下が参考になった.L.D. Landau, E.M. Lifshitz, "Electrodynamics of Continuous Media", (Pergamon Press 1960)インターネットアーカイブで全文が読める.以下,この本をLLと略す.LLではCGSガウス単位系を使っ…

電磁場の境界条件

「電磁気学の基礎 I, II」(太田浩一著, シュプリンガージャパン)の補足. 電磁場の境界条件は3.3節や7.6節でやった. を面の法線, を電荷面密度, を電流面密度とすると である.13.3節でみたように,電磁場が時間変化するときでもこの条件は変わらない.…

球座標のデルタ関数

「電磁気学の基礎 I, II」(太田浩一著, シュプリンガージャパン)が一通り終わったが,後になってわかったことなどを補足しておきたい. 2.3.4節のP36に現れた関係式 は少々驚いたのだが,これは本によっては1としている場合もある.例えば 今村勤,「物理と…