2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

電磁気学の基礎 I (その7) 2.8, 2.9

「電磁気学の基礎 I」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ 2.8節.はじめの段落に書かれていることを式にしてみる. 右辺の微分は でなければ0になる. の場合を考えるには を中心とする微小半径 の球を考え,その領域内では は一定であるとす…

電磁気学の基礎 I (その6) 2.4, 2.5, 2.6, 2.7

「電磁気学の基礎 I」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ 2.4節.この本では観測点から対象面を見たとき,面の下側を見ているときに正の立体角と定義する.「面の下側」とは面の法線ベクトルと逆側の面である.無限平面への立体角は であり,…

電磁気学の基礎 I (その5) 2.3.3, 2.3.4

「電磁気学の基礎 I」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ 2.3.3節では平面電荷がつくる電場を求める.平面上の点を円柱座標で表して ,観測点を とする.距離は であり, の 方向成分は であるから, 電場の 成分は(2,20)の真ん中の表式になる…

電磁気学の基礎 I (その4) 2.3.2

「電磁気学の基礎 I」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ 2.3.2節の続き.(2.14)の積分 を確かめる.複素積分に直してもよさそうな形だが,まずは本の通りに積分してみる.最初に の場合を考える.積分区間を ] と ] に分け,後者を と変数変…

電磁気学の基礎 I (その3) 2.3.2

「電磁気学の基礎 I」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ 半径 の無限長の円柱面上の電荷のつくる電場を求める.円柱の中心軸を 軸に取る.円柱面の位置を , 観測点の位置を として, 距離は \begin{align} |\mathbf{x}-\mathbf{x}'|=\sqrt{a^…

電磁気学の基礎 I (その2) 2.3.1

「電磁気学の基礎 I」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ 2.3節では具体的な電荷分布に対する電場を求める. 2.3.1. 直線電荷がつくる電場 長さ の線分上に一様に電荷が分布しているときの,線分がつくる電場を求める.線分を 軸上に取り,電…

電磁気学の基礎 I (その1) 2.1, 2.2

これから太田浩一 著「電磁気学の基礎 I」(シュプリンガー・ジャパン)を読もうと思う.手元にあるのはやや古い2009年初版3刷である.正誤表を探してみたけど見つからない. この本の特徴は歴史に詳しいことと,この手の本としては珍しく演習問題がないこと…

電磁気

これから電磁気の本を読んでいきたい.と言っても電気回路や電磁界解析のような工学系の本ではなく,理工系の大学生が最初に学ぶような電磁気学である.迷ったあげく,次の本に決めた. 「電磁気学の基礎 I, II」 太田浩一 著, (シュプリンガージャパン) …

はじめに

おもに理数系の本の読書メモを書く予定です。数式も載せるつもりですが,ブログに書くのは慣れていないので読みづらいかもしれません。徐々に慣れていけたらと思います。