2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

オープンライブラリ

18章の最後のあたり,物質中の電磁場のエネルギー運動量について文献を探したが、日本語の本は思いのほか少ない. 今井功,「電磁気学を考える」(サイエンス社 1990) にある程度載っているらしいのだが,残念ながら閲覧できる環境にない.18.15節で引用さ…

誘電体の熱力学的関係式

5.6節の補足.別の本を探していたところ,以下が参考になった.L.D. Landau, E.M. Lifshitz, "Electrodynamics of Continuous Media", (Pergamon Press 1960)インターネットアーカイブで全文が読める.以下,この本をLLと略す.LLではCGSガウス単位系を使っ…

電磁場の境界条件

「電磁気学の基礎 I, II」(太田浩一著, シュプリンガージャパン)の補足. 電磁場の境界条件は3.3節や7.6節でやった. を面の法線, を電荷面密度, を電流面密度とすると である.13.3節でみたように,電磁場が時間変化するときでもこの条件は変わらない.…

球座標のデルタ関数

「電磁気学の基礎 I, II」(太田浩一著, シュプリンガージャパン)が一通り終わったが,後になってわかったことなどを補足しておきたい. 2.3.4節のP36に現れた関係式 は少々驚いたのだが,これは本によっては1としている場合もある.例えば 今村勤,「物理と…