計測における誤差解析入門(その2) 2-2, 2-4

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ

 1章には章末問題がないので,2章から始める.P15 (2.5)に,通常,実験誤差は有効数字1桁に丸めること,と書いてある.つまり精密な誤差を調べるというより,オーダー評価程度を意図しているようである.奇数番号の解答をみると誤差についてはおおざっぱで,数字が1や2だけ違っていてもあまり気にしない感じである.ここでもその方針でやっていきたい.

2.2

位置  x=53.3\pm0.2 cm
速度  v=-13.5\pm 0.5 cm/s
加速度  a=93 \pm 3 cm/s ^2

2.4

(a) 誤差の最初の数字が1なので,P15の例外とP19脚注の例外により,
 x=3.3\pm 1.4 mm.

ただし, x=3\pm 1 mm でもまちがいではない.本の解答でもこのあたりの区別があいまいである.

(b)  t= (1.23\pm 0.05)\times 10^6 s

(c)  \lambda = (5.33\pm 0.03)\times 10^{-9} m

(d)  r=(5.4\pm0.3)\times10^{-7} mm