「電磁気学の基礎 II」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
巨視的なローレンツ力は
と変形できる.最後の等式でファラデイの法則を使った.磁荷を仮定すると は0ではない.これは
であった場合に相当する.このときのマクスウェル方程式は
である.実際,このとき
となる.
磁荷がない場合に戻って, の式の右辺第1, 2項を書き直す.
右辺第3, 4項は,第1, 2項で としたものなので,
となる.そこで(18.44)のように定義するとP603の一番下の式が得られる.
P604の と は
であり, は
より, は
となる.
線形物質では であるから
より
になる.一様な物質であればこれらの項は0になる.このとき
で, が定数であればこれらは比例関係にあるので, が保存される運動量になる.
P605の最初の式は
であり,第2, 5, 6項はファラデイの法則より
となる.また第4項目について
となる.ここで
およびアンペールマクスウェルの法則
を使った.第4項目の結果と第7, 8項目より
となる.よって
となる.右辺第1, 2項はケルヴィン力で,それぞれ
になる.第3, 4項は,, として,
になる,としている. は10.3節で定義した,と書いてあるが,どこを探しても定義がない.
最後の式は
となる.右辺の最後の項は, とすると,
となるから,右辺は
である.ここで10章で示した式により
であるから, および全微分項を除けば
である.