「電磁気学の基礎 II」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
18.13節.ファラデイの法則に余分な項を足して引くと597の一番下の式になり,(11.29)の微分を使うと(18.32)になる.アンペールマクスウェルの法則も同様なことを行うと(18.33)になる.
の両辺をそれぞれローレンツ変換したものが の表式であり, も同様にローレンツ変換すると
となるのでこれらの式を各辺どうしで加えるとP598の5番目の式になる.この2式から を消去し, の1次までを残す近似を行うと
となる. であり,
より(18.34)の上段の式になる.同様に,P598の5番目の2式から を消去し, の1次までを残すと
であり,
であるから(18.34)の下段の式になる.
の両辺をローレンツ変換すると
となるので,
すなわち
となる.
18.14節.(18.35)はファラデイの法則とアンペールマクスウェルの法則を使って
となる.ここで を使った.
等温,等積の場合,, および から となるので,
であり,これを積分するとP599の の表式になる.また
であるから, の式と合わせると
となり,積分すると(18.36)になる.
等温変化の場合
であるから
となり,, より
となる.
一方(18.35), (18.37)を使うと
になり,(18.39)を満たす.
全力学的エネルギー密度 の微分は
である.これから
となる.
単位体積あたりのジュール熱を とすると
になる.電磁場のエネルギーと力学的エネルギーを加えた全エネルギー密度 は,
になる.