「電磁気学の基礎 II」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
15.6節.平行板コンデンサーがつくる電磁場を考えることで電磁場のローレンツ変換を構築できる.電荷密度や電流密度のローレンツ変換をベースにしていることがわかる.
電磁ポテンシャルのローレンツ変換を導くには,磁場の変換則を使う.
から
によってP467の2番目の式になり,3番目の式と比較すると(15.34)が得られる.電場については
によって(15.34)の下の式になり,この式と
の右辺第1項を比べると, の変換則がわかる.
15.7節.マクスウェル方程式の共変性を確かめる.
ファラデイの法則はやや面倒くさい.
右辺第2項は、ファラデーの法則と から
であり,また
となるので,
になる.一方,
であり,この最後の項は
になるから、ファラデイの法則も共変性をもつことが確かめられる.最後にアンペール・マクスウェルの法則をみる. は において 、 にしたものであるから、
である.右辺第2項は
となり,さらに右辺の中で
は
となる.一方、 は において 、 としたものだから、
となる.以上からアンペール・マクスウェルの法則の共変性が確かめられる.