「電磁気学の基礎 II」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
15.8節.P470の設定を図にすると以下のような感じ.
であるから の式を得る.(15.38)の両辺を2乗は
となる.
静電場のローレンツ変換については
であり,(15.38)から
によって(15.39)を得る.磁場は
によって(15.40)を得る.
15.9節.図15.7より,位置 から観測点へのベクトルが である.位置 から へのベクトルは であるから, から観測点へのベクトルは, である.観測点は ,位置 は であるから となる.前節の を今の場合に対応させると, は 軸方向, は 軸方向なので である. であり, は に対応する.よって
となる.
15.10節.磁場を電場のローレンツ変換としてとらえることができる.非常に興味深い.
線密度 の運動する負電荷を,それが静止する座標系でみても にはならない.一見すると不思議である.
クーロンの法則と相対論だけでマクスウェル方程式を導出できるという,L. Pageの1912年の論文は Leigh Page の Wikipedia にリンクがあり,全文公開されている。