計測における誤差解析入門(その9) 3-8, 3-10, 3-12, 3-13

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ

 

3.8

(a) 展開項の最高次数は  x^n であるので,全体で  (n+1) 個の項,つまり有限個の項からなる. n=2, 3 のとき, (1+x)^2=1+2x+x^2, (1+x)^3=1+3x+3x^2+x^3

 

(b)  (1+x)^{-1}=1-x+x^2-x^3 + \cdots になる.

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ずれは  [(1+x)^{-1}-(1-x)](1+x)=1-(1-x)(1+x)=x^2 によって計算した.

 

3.10

(a)  (0.590\pm 0.005)/52= 0.0113\pm0.0001

 

(b)  0.005/0.00002=250 なので,250枚以上重ねて厚さを測ればよい.ひと山は52枚なので,5つの山を重ねて測定すればよい.(「ひと山」という語はわかりにくい.1セットとか1デッキのほうがよい.)

 

3.12

 2\times 0.1/4=0.05 \to 16 cm ^2 \pm 5\% = 16\pm 1 cm ^2.

 

 3\times 0.1/4=0.075 \to 64 cm ^3 \pm 8\% = 64\pm 5 cm  ^3.

 

3.13

最良推定値は  8.0\times 4\pi /3 = 34

 

誤差は  3\times 0.1/2.0=0.15, 8.0\times 0.15 = 1.2, 1.2\times 4\pi /3 = 5

 

よって  34\pm 5 m ^3.