[参考]
1. 金沢工業大学 KIT 物理ナビゲーション 「ロドリゲスの回転公式」
2. H. Goldstein, C. Poole, J. Safko, 矢野忠(訳), 江沢康生(訳), 渕崎員弘(訳) 「古典力学 (上)」 原著第3版, 吉岡書店 (2006) P213
ベクトル を, を単位ベクトルとする回転軸のまわりに角度 だけ回転させ,回転後のベクトルを とする.回転方向は回転軸に対して右ねじの法則に従うとする. を で表した式が次のロドリゲスの回転公式である.
以下で\eqref{1}を導く.まず上図のように設定する.
と分解すると,
となる. はそれぞれ 軸方向の単位ベクトルである. は
になる. を計算するには, が 軸方向, が 軸方向, が 軸方向にあることを考えてベクトル積 を使う.
これより
となるので, と合わせて
となり\eqref{1}を得る.
この導出では を 軸方向, を 軸方向に取ったが,\eqref{1}は にあからさまにはよらないので,任意方向の について成り立つ.