「電磁気学の基礎 II」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
17.6.3節.ハミルトン関数は
と書き直せる.
によって は
という調和振動子の固有関数になっている.これから の固有値が(17.36)になる.
P557の最初の式の結果は次のようして考えることもできる.磁場がないときのエネルギーは
で,磁場があると半径の二乗が である円内の状態が縮退する.すなわち
が縮退度になる.
17.6.4節.ゲージ変換はユニタリー変換の一種である.
P559の より
である.
を定義すると
となる.これから の表式を得,
となる.次に
であるから
となる. の定義は前節の定義で などとしたものであるから,
となる.よって
を得る. の固有値を とすると, の固有値は , の固有値は であったので, である.また,
より
となるので,この固有値は
になる.以上から の固有値は
になり,ランダウゲージの結果(17.36)に一致する.
古典論では(9.13)の が保存し,円軌道の中心座標は であった.量子論では
の対応があることがわかる. は前節の を に置き換えたものに等しいので,
となる.これから
である. の広がりを とすると,不確定性関係により
である.
から,(17.41)の等号は のときである.
次に
であるので,
となる.これから
になる.