「電磁気学の基礎 II」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
14.6節.(12.65)の磁場のエネルギーを求める.
ここで,積分変数を から に変数変換すれば, になるので
となる.
古典理論でも「繰り込み」が必要になる有名な例.古典論での発散 に対し,量子論で計算すると になる.発散は理論の限界を示唆する.
14.7節.(14.34)を時間でフーリエ変換すると
となるので の式が得られる.
(14.35)から と変数変換すると,積分の下限は になるが, に鋭いピークをもつことから積分の下限を にしたものが(14.36)である.
単位体積あたりの電磁場のエネルギーの平均値 が与えられているが,電場のエネルギー密度は である.この式では となっており,横波2成分の寄与によるものと思われる.
は本来 の関数ではないが,(14.36)の引数を にしたものであると理解する.
(14.35)と比べて である,とあるが,正確には ではないだろうか? いつのまにか と を同一視していて,何だかよくわからなくなってきた.
の関係式は,振動子の1自由度あたりの平均エネルギーが であることによる.