「電磁気学の基礎 II」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
を で展開し,P432の の表式を使って を で表すとP435の最初の式を得る.同じことを について行うと2番目の式になる.これから展開の主要項では は から求まり, が計算できる.また, と から が得られ,これにより , が得られる.以上の結果を(14.21)に使う.
これらによりP435の電場 を得る.
球殻の自己力について,第1, 2項は
となる. は球殻の電荷密度 である。 を 軸方向にとると
になるので
を得る.また第3項は
になるので,まとめるとP435の一番下の式になる.
アブラハム-ローレンツ力は種々の困難がある.これは の展開に起因するものだろうか.
パウリによるパラドクスは興味深いが,その解決法がかなり奇妙である.結果的にはラーモアの公式に一致するが,このような考え方で本当によいのだろうか.