「電磁気学の基礎 II」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
(14.21)の第2項である輻射部分において, を無視して とする.
ここで,
である.2番目の等号では 因子をずらした.この分子を展開すると
より
となり,P593の2番目の式の近似式部分を得る.さらにP431の最初の式を使うと
であるからP593の2番目の式の等式部分を得る.フーリエ変換すると
となる.落とした項は で激しく振動し,寄与がないとした.(14.25)を使って から に変数変換するとP593の最後の式の等式部分を得る.さらに
と近似すると
となる.2番目の等号は を に名前をつけかえただけである.P433の最初の式から,対応する磁場は であり,単位立体角あたりの輻射エネルギーは
となる.ここでパルセヴァルの等式と が実数であることからくる, を使った. を代入して
からP594の2番目の式を得る.非磁性的 () な屈折率 の物質中では であるから,(18.13)より と置き換え,(18.14)より と置き換えればよい.
とし, と のなす角を とすると, は時間によらないので,
より
になる.本の表式は の位置がおかしい. も脱落している.
よりP594の4番目の式が成り立ち,(A.11)の2番目の式から,右辺は594の5番目の式のようにできる.
となる.これは電磁波の放射が
によって決まる円錐上であることを意味する.
として全立体角で積分すると
となる. は粒子の移動した時間なので, は粒子の飛行距離である.単位飛程あたりのエネルギーはこれを で割ってP594の最後の式が得られる.