前回で流れの関数が求まった.
これから流速が(その2)の(4)によって得られる.
圧力は(その3)の(6), (7)によって得られる.
により
積分すると, を定数として
を得る.
次に流速から変形速度テンソルを求める.球座標表示で
これらは球面上()ではほとんどが0になり,
になる.\eqref{6} と \eqref{7} より,球面上の応力は
になる.
\eqref{8}を球面全体にわたって積分すれば,球にかかる力が求まる.圧力 は球面全体に一様に加わるもので,球面全体で積分すれば0になる.残りの2項を積分するために,球座標からデカルト座標に変換する. 方向を 軸方向に選んでいたので
であるから,これらを\eqref{8}に代入して角度積分する. 方向の力については, 積分が
なので0になる. 方向の力は, それぞれからの寄与に対して
となる.つまり球全体にかかる力は
となる.マイナスは 軸方向への力であることを表す.これでストークスの抵抗法則が導かれた.