合流型超幾何関数の漸近展開を調べていたのだが,数学の本を見ると複素平面上に複雑な経路を取って積分している.厳密性を欠いても,もう少し簡単に導出する方法がないか探していたところ,何となく見つかったのでメモしておきたい.とりあえずは準備から.
上昇階乗べきはしばしば特殊関数を表すのに使われている.定義は
である. はポッホハマーの記号と呼ばれているが,他の表現法もある.ここでの表記はNISTのDLMFのものである.ガンマ関数
を使うと
である.引数が負の場合
という関係がある.二項係数との関係は
である.