John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ
12.16
(a) より, であり, 以上は となる.これから, となり,制約条件は40人の1つであるから,自由度は である.よって となる. P295の表から,このときの確率は約2%であり,5%水準でポアソン分布にしたがうという仮説は棄却される.
(b) より, であり, 以上は となる.これから, となり,制約条件は40人と平均値の2つであるから,自由度は である.よって となる. P295の表から,このときの確率は60%以上であり,ポアソン分布にしたがうという仮説と矛盾しない.
12.17
(a) 期待値が8人に対し,観測値は11人であるから
二項分布による計算では
となる.
(b) 期待値が200人に対し,観測値は225人であるから
平均値200, 標準偏差10のガウス近似を使うと,は2.5倍の標準偏差であるから,P289の表より確率1.24%となる.
(c) 調整カイ二乗はイェイツの修正とも言われる.Wikipediaによると批判もあるらしい.
とりあえず最後まできた.第2版まえがきによると全部で264題あるそうで,読者は半分やるだけでも十分である,と書いてある.一方で初版のまえがきを読むと,3分の1やれば十分と書いてある.第2版は初版よりも問題数が2倍になったらしいので,第2版の半分の量は初版の量の3分の1に比べると3倍の量になり,どう考えても矛盾している.それはともかく,何らかの計測をしようとする人には是非ともおすすめできる.