計測における誤差解析入門(その25) 6-2, 6-4, 6-6

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ

第II部に入る.どの章から手をつけてもいいと書いてあるが,順番にやっていきたい.

6.2

(a) 平均0.482, 標準偏差0.039

(b)  (0.57-0.482)/0.039=2.28 より, \mathcal{P}(2.28\sigma\text{の範囲外})=1-0.9774=0.0226.よって期待値は
 0.226 となって0.5より小さいので,0.57は棄却される.

6.4

(a) 平均10.8, 標準偏差2.67

(b)  (10.8-5)/2.67=2.17 より, \mathcal{P}(2.17\sigma\text{の範囲外})=1-0.9700=0.030.よって期待値は  14\times 0.03=0.42 となって0.5より小さいので,5は棄却される.

(c) 平均11.2, 標準偏差2.17

6.6

測定値が  N 個ある場合, t\sigma の範囲外になる確率  p との積  Np が1/2以下であれば棄却される.すなわち  p 1/(2N) 以下であれば棄却される.P289の表から下の表にようになる.  t がこの表の値よりも大きければ,それぞれの  N の場合に棄却される.

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