正方行列 に対して
という関係が成り立つ. は一般的には対角化可能でなくてもよいが,ここでは対角化可能であると仮定する. とおくと, であるから,\eqref{1} は
となるので,\eqref{1}を示すには \eqref{2}が成り立つこと示せばよい.
は固有値の積, は固有値の和なので, の固有値を とすると,もし の固有値が であれば,
となって\eqref{2}が示される.
そこで の固有値が であることを示す.行列 によって が対角行列になるとすると
なので
となる.これは が によって対角化され,固有値が であることを意味する.