レイリー-シュレーディンガーの摂動展開
を具体的に計算してみる.
としておくと,1次では
2次では
となる.ここで の項は高次項なので落としている.これらの状態は規格化されていない.
この調子で計算を続けていくと, の項は5個, の項は12個ある.一般に の項の数は
になる(出典は W.R. Salzman, J. Chem. Phys. 49 (1968) 3035).具体的には
項の数 | |
---|---|
2 | 2 |
3 | 5 |
4 | 12 |
5 | 27 |
6 | 58 |
7 | 121 |
8 | 248 |
9 | 503 |
10 | 1014 |
20 | |
50 | |
100 |
となる(20以上は概算値).10次で1000を超えてしまい,飛躍的に大きくなる.ただし各項には一定の規則性があり,まじめに計算しなくてもどのような項が現れるかわかる(上記の論文にその解説がある).