計測における誤差解析入門(その24) 5-30, 5-32, 5-34, 5-36

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ

5.30

 \begin{align} \frac{x^2}{A}+\frac{y^2}{B} &= \frac{Bx^2+Ay^2}{AB}  =\frac{(A+B)(Bx^2+Ay^2)}{AB(A+B)} \\\\
 &= \frac{(Bx-Ay)^2+2ABxy + AB(x^2+y^2)}{AB(A+B)} \\\\
 &= \frac{(x+y)^2}{A+B}+\frac{(Bx-Ay)^2}{AB(A+B)} \end{align}

5.32

(a) 0.039

(b) 順に,8.15, 8.13, 8.14, 8.14, 8.18, 8.13, 8.17, 8.16, 8.13, 8.16.

(c) (a) \sqrt{4}=2 で割ると0.02となる.これは標準誤差である.(b)の平均値の標準偏差は0.02であり,これと一致する.

(d)

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赤が平均値のヒストグラム

5.34

P289の表より,5%は  t=1.96,3%は  t=2.17, 1%は  t=2.58 に対応する. t がそれぞれの値以上であれば不一致は有意,以下では有意ではない.

5.36

(a)  |x_A-x_B|=2 \pm 1.4.

(b) 不一致2は  1.4/2=0.7 倍の標準偏差である.P289の表より  \mathcal{P}(0.7\sigma\text{の範囲外})=1-0.5161=0.4839 であるから,48%の確率でこのような不一致が起こる.5%水準でこの不一致は有意でない.