計測における誤差解析入門(その18) 4-18, (4-19), 4-20, 4-22

John R. Taylor「計測における誤差解析入門」の読書メモ

 

4.18


(a)  10/\sqrt{n}=3 を解くと  n=11.1 なので,11回測定すればよい.

 

(b)  10/\sqrt{n}=0.5 を解くと  n=400 なので,400回測定すればよい.

 

4.19

(c) (a)の場合, T 秒間の測定を  N 回したとすると計数値は

 

 \begin{align}  \frac{1}{N}\sum_i \nu_i \pm \sqrt{\frac{\sum_i \nu_i}{N^2}} = \frac{1}{N}\sum_i \nu_i \pm \frac{1}{N}\sqrt{\sum_i \nu_i} \end{align}

 

となる.(b)の場合には, NT 秒間における計測粒子数が  \sum_i \nu_i 個であり,その誤差は  \sqrt{\sum_i \nu_i} になる.これを  N で割って  T 秒間の計測粒子数にすると,上の式と一致する.

 

4.20

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平均13.16,誤差は0.06.

 

4-22

(a)

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(b)  l の誤差を0.3%, T の誤差を0.2%とすると, g の誤差は \sqrt{(0.3)^2+(2\times 0.2)^2}=0.5 %になる.

 

(c) (a)より, g のSDは2.58である.また,(b)の相対誤差を絶対誤差に直すと 981\times0.005=4.91 になる.981は  g の平均値.

 

(d) SDOMはSDを \sqrt{5} で割って1.2になるので, g=981\pm1.2 になる.文献値と一致しているといえる.