「電磁気学の基礎 II」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
13.12節.電子の平均移動速度が遅くても電流が光速で伝わる理由.真空のインピーダンスは 377Ω.
P410, を(13.51)に代入すると
になる.これが恒等的に満たされる条件から の条件式を得る.
P410下から2番目の式で, で発散するのは複号マイナスの解である(まぎらわしい).プラスの解を採用することで の式を得る.
P411. より,であり,これにローレンス条件 を使うと となる.最後にポアソン方程式 を使うと
一方, より
であり,ローレンス条件より
となるので
となる.
13.13節.同軸ケーブルなどを伝わるTEM波は必ず2つの導体が必要.導波管ではTEM波を実現できない.レッヒャー線というものがよくわからないのだが,フィーダーと違うのだろうか.ネットでは区別している場合と同一視している場合とがある.
13.14節.P417の真ん中あたりに(13.14)の引用があるが,(13.54)の誤り.導波管の電磁場の分散関係はカットオフ振動数がある.このため位相速度は光速を超える.電磁波のエネルギーを伝える速度は群速度で表され,群速度は光速を超えない.