「電磁気学の基礎 I」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
8.1節.P173下から2番目の式がわかりにくい.正方形を 平面におき,中心を原点に,各辺を 軸に平行になるように座標を設定する.電流の向きを 軸の上からみて反時計回りであるとする. 軸に平行な直線上の点 が につくるベクトルポテンシャルから
が成り立つのでP173の下から2番目の式になる.説明なしにこの式を与えるのはちょっと不親切である.
(8.7)の2段目の式を確かめるには,成分表示で
による.(8.7)2段目の式で再び電荷保存則を使うと第1項目は消える.
電気双極子モーメントは座標原点の取り方に依存するが、磁気モーメントは として
となるから座標原点のとりかたによらない。
8.2節.P177の(8.14)の下の式は
によって得られる.
8.3節.結局 にはどんな意味があるのかがわからない.いまだに多くの本で使われている理由を知りたい.
8.4節.(8.24)の下の式と,(8.25)は を に変えてから積分を行う.(8.27)上の式も同様で,その後に部分積分してから
により2段目の式になる.
真空中でも にならない場合があるのは の場合と同様.