「電磁気学の基礎 I」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
4.4.1節.P84の真ん中に平面導体に対し ,とあるが,そうすると がゼロになってしまう.おそらく
である.
(4.24)の2番目の等式は,
となる.これは立体角を与える式であるから, が閉曲面内部にあれば を与える.
P84一番下の式の は
である.
P85の2次元境界値問題には注意が必要である.2番目の式では
である. 円外の領域に注目しているので境界の法線ベクトルは円の内側に向かっている.このことになかなか気がつかずに悩んだ. の意味もわかりにくいが,, としているので, と のなす角が である.
4.4.2節.原点付近で指数関数を1とできる,というのは誤解を与える,というか実際に誤解した.そうすると
のようにできると思えてしまう.むしろ, が分母にかかるときにデルタ関数項も現れる,と考えたほうがよいと思う.そうすると原点で
となって(4.28)になる.