「電磁気学の基礎 I」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
3.1節.電位は を使う.グリフィスでは である.外力が電場中の電荷に与える仕事は で,グリフィスでは である.
3.2.1節.球対称電荷がつくる電位を求める.先に一般の球対称電荷の場合を考える.観測点を , 電荷の位置を と球座標で表せば, であるから
となり,積分を実行すると
となるので
になる.絶対値をはずして場合分けすれば(3.8)になる.(3.6)を得るには ,(3.7)を得るには を使う.点電荷密度は であるが,これは2.3.4節で出てきた を使う.
水素原子のつくる電位と電場を求める.(3.9)を(3.8)に代入する.必要な積分は
で,これらを使うと電子がつくる電位は
になる.原子核のつくる電位は, に注意して
になる.これは電子がつくる電位の第2項と相殺するので,結局電位は第1項,すなわちP57の下から2番目の式になる.この式を で微分して負号をつければ電場(3.11)になる.