「電磁気学の基礎 II」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
(18.29)にその下の を代入すると
が得られ, により も得られる. を1,2,3で表し, から, はP589の最初の式になる.また(18.28)から電場はP589の2番目の式のようになる.この式が ではない非自明な解をもつためには の係数行列式が0にならなければならない. とすると,左辺の係数行列は
となる. を入れると
である.右辺は
を使うと
となる.これより,左辺ー右辺の行列式を計算すればよい.全体を で割り,見やすくするために とすると
となる.これから行列式は
となり,これが 0 になる を求めればよいが,このまま計算すると汚い形になる.そこで の表式をよく見ると, が2次方程式の解の形になっていることがわかるので,その形になるように ,さらに とおくと
となる.これを解くと
となるので, の形に戻すとアプルトン-ハートリーの公式を得る.
磁場が弱いとして とおくと,18.4節の で と置き換えたものになっているので,18.4節の は
と置き換わる.
はベクトルで表すと
である.
(18.30) は を使って
と得られる. の式で分子に が抜けている.
ミュージカル「キャッツ」の "Journey to the Heaviside Layer" を取り上げているが,日本語では「天上への旅」となり,ヘヴィサイド層というセリフはない.