「電磁気学の基礎 II」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
12.12節.超電導は電子の正準運動量が0になる現象である.永久電流は磁束の量子化で説明できる.
12.13節.遠隔作用の電磁場とはどういうことだろうか. が非局所演算子であるから遠隔ということになるのだろうか.
電荷がない場合, となる.また, より とできる.さらに(12.18)より を満たす.
から,
と表すと,アンペールマクスウェルの法則は
になる.すると, の類推で としてしまうと
上の式と矛盾する.そこで
を満たす磁場 を導入すると
となる.ここで を使ったが,これは
であるが,\eqref{a}の両辺の発散をとると,左辺は恒等的に0なので,
により を得る.\eqref{a}と\eqref{b}を比べると
の関係がある.\eqref{e}の第1式から なので
となり,
とできる.次にファラデイの法則に\eqref{c}と\eqref{d}を入れると
であるから,
となる.さらに と定義する. と書くと,
なので
となる.ここで を課すと
となる.この が磁場をつくると考え,
とする.以下も同様.
12.14節.磁気モノポールの存在を仮定しても理論に矛盾は生じない.ない理由がないということは,単に見つかっていないだけなのか?それともやはり理論に穴ができるのだろうか.
(12.81)の上の式は
によって得られる.