「電磁気学の基礎 I」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
4.5.3節. を使って(4.42)を得る.
直線電荷がつくる電位は(3.14)を使う. として等電位面を求めると,P96の真ん中あたりの式 を得る.この式を について解くと の式を得る. であることから, であり, の円筒の中心は , の円筒の中心は にある.
4.5.4節.半径 の球殻電荷がつくる電位は(3.6)だった.総電荷が の場合, であるのでP97の最初の式を得る.(4.44)は(4.42)を使って得られる.
キャベンディッシュの実験について.電位は
になる.球内部で が一定になるためには, が に比例していなければらない. もし が の2次関数の場合
とおくと, で
となり条件を満たす.(3次関数を仮定すると の項が残るので矛盾する.) 半径 の球殻電荷 のつくる電位 は
半径 の球殻電荷 のつくる電位は
であるから,球殻 につくられる電位は
となる.よって電位係数はP97の一番下の式のようになる.
2つの導体球を導線でつなぐと等電位になり になる.
から を消去すると(4.45)を得る.次に1, 2を絶縁し,2を接地して電位を0にする. は になるように変化する.
このとき1につくられる電位は
となる.逆2乗則が少しずれた場合, が0にならない. を使って の1次まで求めると
となり,本の表式と符号が合わない.誤植?