カダノフ-ベイムの量子統計力学といえばグリーン関数による量子統計力学（どちらかというと多体問題）の古典である．
L. P. Kadanoff, G. Baym, "Quantum Statistical Mechanics", (CRC Press 2018)
アマゾンには出版年が2018年となっているが，これは再版のもので，1960年代の本である。邦訳もある．
樺沢宇紀（訳），「カダノフ/ベイム 量子統計力学」（丸善プラネット 2011）
洋書は知らないが、この手の本は日本語ではあまり見ない．2011年に邦訳が出るということは今でもよく読まれているのだろう．最近，この本の「注釈本」が出ていることを知った．
In-Gee Kim, "Annotations to Quantum Statistical Mechanics", (Jenny Stanford Publishing 2018)
日本アマゾンではなかなかの値段である．洋書でもこうした本が出るということは，海外でもいまだによく読まれているのかもしれない．
