電磁気学の基礎 II (その2) 12.3, 12.4, 12.5

電磁気学の基礎 II」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ


 12.3節.ポインティングベクトルが登場.電磁場のエネルギーの流れを表す.


 12.4節.エネルギー流の具体例.P347の真ん中あたり「~を満たすためには, E_0 は時間によらない定数である.」がちょっとわかりにくい.時間によらない定数である必要がある,ということであろう.


 12.5節.電磁場の運動量.質量流密度と言うこともできる.エネルギー流や質量流などというと流体力学を思い出すが、電磁場も連続体であるのでそうした概念があるのは当然ではある.


 アインシュタインの箱の中の光子が紹介されているが,これは量子力学の論争で使われた光子箱と関係したことだろうか.


 電磁場の運動量と正準運動量の関係が明らかになった.クーロンゲージでは正準運動量のゲージポテンシャル項がそのまま電磁場の運動量になっている.一般には正準運動量はゲージ依存項がある.