「電磁気学の基礎 I」太田浩一 著 (シュプリンガージャパン) の読書メモ
11.1節.誘導起電力と磁束の変化の間の関係式は積分の関係式であり,同時刻での量である.磁場が電場をつくる,というような因果関係を言うことはできない.
11.2節.ややこしい. が負ということは外力がする仕事というより,コイルが他に仕事を与えるということか?そうならないようにするために電池が同じ量の仕事をする.さらに電池は電流のエネルギーとなる仕事もするので,結局電池のする仕事(電気的仕事)は の 倍になる,ということだろうか.
11.2.1節.4.7節と同様の議論.電流一定の場合と磁束一定の場合のエネルギー変化の関係は の関係がある.
11.2.2節.RLC直列回路.複素数による微分方程式の解法.
11.3節.後半.粒子の運動方程式は, を接線速度として
である.磁場が時間変化しなければ なので は を満たす.磁場が時間変化し が0でない場合,運動方程式の第1式を時間で積分して
なる.ここで のとき とする.この式を運動方程式の第2式に入れると
が得られる.このような条件を満たす によって粒子は円軌道を維持する.このときの と の関係も である.